ユーザー獲得

アドネットワークと効果的に連携するには

Kae Mochida
6月 13日, 2024
how to work with ad networks / image: drawing of shaking hands

ユーザー獲得のためにアドネットワークとの連携を検討するのは賢明な考え方です。ネットワークはアプリデベロッパーに、さまざまなパブリッシャーにまたがる広告配置の幅広いインベントリへのアクセスを提供し、ターゲットを絞ったキャンペーンで新規ユーザーを獲得しやすくするというメリットをもたらします。広告枠を集約することでプロセスを簡素化し、個々のパブリッシャーと直接交渉することなく、膨大なオーディエンスにリーチできます。ほとんどのアドネットワークは、パフォーマンスの計測、キャンペーンの最適化、投資収益率(ROI)の最大化のためのツールを提供しており、多くの場合DSPへのアクセスも可能です。

UAのためにアドネットワークと連携するには、いくつかの戦略的なステップが必要であり、担当者に最初のメールを送る前に準備をしておく必要があります。この記事では、その方法をステップ別に説明します:

適切なアドネットワークを選択する

すべてのアドネットワークが同じように機能するわけではなく、実際には特定のジャンルや地域に特化しているものもあります。自社の目標に合致し、ターゲットに効果的にリーチできるアドネットワークを選びましょう。考慮すべき要素には以下のようなものがあります:

  • リーチと関連性:当たり前のことですが、ネットワークがターゲットオーディエンスにリーチできること、そして数字の面でも自社の目標を達成できることを確認する必要があります。
  • サポートされている広告フォーマット:ネットワークによっては、特定のフォーマットに特化し、他のフォーマットに対応していないものもあります。動画、プレイアブル、インタースティシャル、ネイティブ広告など、さまざまな広告フォーマットに対応しているか確認しましょう。
  • コストモデル:各社のコストモデル(クリック単価(CPC)、インストール単価(CPI)、アクション単価(CPA)など)をよく把握することが重要です。ネットワークが使用しているコストモデルに慣れていない場合は、担当者に開始時の予算を提案してもらう必要があるかもしれません。
  • アナリティクスと計測:自社で独自のキャンペーン計測を設定しているかもしれませんが、選択したアドネットワークが堅牢なアナリティクス・計測オプションを提供しているなら、それは大きなプラスです。これにより、リアルタイムでより簡単にキャンペーンをモニタリング・最適化できるようになります。

目標とターゲットオーディエンスを定義する

どのような取り組みにも言えることですが、スタートする前に目標を把握しておくのが最も効果的です。アドネットワークを使って最初のキャンペーンを開始する前に、何を達成したいのかを明確に定義しておきましょう。目標としているのは特定の購入単価やイベント単価ですか?それとも7日目のROAS(広告費用回収率)でしょうか?キャンペーンを始める前にこれらを把握しておくことが重要です。また、各目標に対して適切な地域、デバイス、予算をターゲティングしているかどうかも確認しましょう。

説得力のある広告クリエイティブを作成する

適切なオーディエンスを特定し、そこにリーチしても、オーディエンスの注意を引けなければあまり意味がありません。そこで出番となるのが広告クリエイティブです。オーディエンスの興味に合わせた、魅力的で関連性の高い広告を作成しましょう。デザインとメッセージが自社ブランドと一致していること、それらがアプリのメリットを拡大していること、そして「今すぐダウンロード」のような明確な行動喚起があることを確認してください。(クリエイティブのトレンドに関する役立つヒントについては、SparkLabsのこのレポートをご覧ください。)さまざまなクリエイティブに対してA/Bテストや多変量テストを行うことで、オーディエンスに最も響くクリエイティブを判断することができます。

すでに他のチャネルで広告を出しているのであれば、何がオーディエンスの心に響くかを把握しているはずです。過去にうまくいったテーマや画像から始め、効果的なものを反復したり、新しいフォーマットを試したりすることも検討してみましょう。

キャンペーンを開始する

選択したアドネットワークでキャンペーンを実施します。多くの予算をかけずに初期データとインサイトを収集するために、テストキャンペーンから始めましょう。ほとんどのネットワークでは、アルゴリズムの学習と調整に時間がかかることに注意してください。とはいえ、ターゲティングと入札管理の合理化にAIを使用するプラットフォームは、そこまで多くのデータを必要としません。つまりより短い時間、より少ない初期投資でキャンペーンを立ち上げることができます。

モニタリングと最適化

アドネットワークの分析ツールを使用して、キャンペーンのパフォーマンスを定期的にモニタリングしましょう。キャンペーン目標に対するクリックスルー率(CTR)、コンバージョン率、アクションあたりのコスト(CPA)、広告費用対効果(ROAS)などの指標を計測します。アナリティクスデータからのインサイトを使用して、配置、入札戦略、クリエイティブを微調整し、最適化することができます。

何が効果的かが特定できたら、成功したキャンペーンをスケールアップすることを検討します。広告費用の最適化とターゲティングの精緻化に焦点を当て、効率を最大化しましょう。

最新情報を把握して戦略を適応させる

モバイル広告業界は常に進化しています。新しい広告フォーマット、新しいアプリストア、新しいスマートフォン機能など、業界は常に変化の影響を受けています。そのため、ブログ、ポッドキャスト、ニュース通知などでモバイル広告の最新トレンド、テクノロジー、規制をいち早く把握して、自社の戦略に反映させるのが賢明です。

モバイルユーザー獲得のためにアドネットワークと連携するにあたっては、継続した実験的な取り組みと最適化が求められます。キャンペーンを注意深くモニタリングし、パフォーマンスデータに基づいて戦略を適応させることで、アドネットワークを最大限に活用してモバイルアプリのユーザーベースを拡大することができます。

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